全日空、マイレージ会員に親介護保険 東京海上日動と
全日本空輸は東京海上日動火災保険と組み、マイレージ会員向けの親介護保険を21日に発売すると発表した。ANAの保険商品「明日へのつばさ」の第4弾。公的保険制度の要介護認定に応じて一時金を受け取れる。マイレージ会員のみでなく配偶者や両親も加入可能。2月現在で約3400万人にのぼるマイレージの会員基盤を生かし、ビジネスの領域を広げる。
商品名は「明日へのつばさ 親介護保険」。遠方に住む両親に代わってインターネット上で告知できるようにするなど手続きを簡略化した。被保険者が公的介護保険制度の「要介護2以上」か「要介護3以上」の認定を受けると最大500万円の一時金を受け取れる。保険料は被保険者が65歳、保険金500万円、「要介護2」認定が要件の場合で月3240円。
全日空は17年5月に保険事業「明日へのつばさ」を開始。医療、がんと傷害保険の3つを扱い、加入者数は2年弱で5000人程度にのぼる。
親会社ANAホールディングス(HD)は2022年度を最終年度とする中期経営計画で、日常における顧客との接点を増やす方針を打ち出した。これまでは旅行や買い物が消費者との接点だったが、顧客データの解析で航空事業以外の潜在需要を掘り起こし、マイレージ会員を基盤に事業領域を拡大させたい考えだ。