JR北海道、新たな観光列車 特急は27年ぶり
JR北海道は14日、新たな観光列車を導入すると発表した。一般車両の「キハ40形」改造車2両は2019年9月ごろ、特急車両の「261系」を改造した2編成は20年秋に運行を始める。ともに通常時は定期列車として運行するが、観光シーズンなどに観光列車として活用する。JR北が特急型の観光列車を新規導入するのは1992年以来27年ぶり。
観光列車の運行ルートは未定。キハ40形の改造車「紫水号」と「山明号」には外装に特別なデザインを施す。内部は木製のテーブルや椅子を設置する。特急型の観光列車は5両編成を2編成用意する。外装は北海道の代表的な花のハマナスやラベンダーをイメージした色で塗装。1号車は車内イベントや飲食に使える自由スペースにする。
JR北はJR東日本や東京急行電鉄の観光列車を道内で走らせる計画も打ち出している。
JR北の島田修社長は同日の記者会見で、赤字路線の見直し問題を念頭に「観光列車の取り組みを地域活性化につなげることで、鉄道を地域と一緒に支える機運づくりにも役立つ」と話した。