テニス界では日常茶飯事 大坂、コーチと契約解消
1月のテニスの全豪オープンで四大大会2連覇を達成した大坂なおみ(日清食品)は12日、ツイッター上でサーシャ・バイン氏との契約解消を発表した。トレーナーら、バイン氏以外のスタッフとはこれまで通りやっていくという。
2人がタッグを組んだのが2017年末。「サーシャはポジティブで、ネガティブになりがちな私にはいいと思った」と選んだ理由を話していた。それから1年余りで世界ランキングは68位から1位、四大大会も2勝。その直後の別離というタイミングには驚きだが、コーチの変更はテニス界では日常茶飯事だ。
ロジャー・フェデラー(スイス)はコーチ不在の時期が長かったし、現コーチで落ち着いているセリーナ・ウィリアムズ(米国)もスタッフの入れ替わりはよく見られる。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のように、時期を経て以前のコーチに戻ったケースもある。
バイン氏は15年、8年近く練習相手を務めたセリーナと関係を解消。ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)ら四大大会を制した女子選手たちの練習相手を務めたがいずれも短期で、初めてコーチに就任したのが大坂だった。大坂も16年末、初めて契約したコーチ、デービッド・テイラー氏と半年あまりで関係を解消、バイン氏に出会った。
全豪オープンもいつもと変わらず、うまくいっていない様子は見られなかった。当人同士にしか分からない方向性の違いがあるのだろう。大坂もバイン氏もツイッターでお互い謝意を表明し、友好的な決断を強調している。
これまでも四大大会の数週前から、日本テニス協会はナショナルチーム女子担当の吉川真司コーチらをツアーに派遣、練習を見てきた。新コーチを探しているがいつ決まるかは不透明。少なくとも四大大会など大きな大会は、大坂が16歳の時から見ている吉川コーチらがつくことはできる。