DMG森精機、前期純利益21%増、自動車や航空機向け好調
工作機械大手のDMG森精機が12日発表した2018年12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比21%増の185億円だった。年央までに自動車や航空機関連を中心に積み上げた受注が寄与した。自動化装置や高機能の5軸加工機など、好採算製品が伸びた。
売上高にあたる売上収益は17%増の5012億円だった。国内では人手不足に伴う顧客企業の省力化ニーズも取り込んだ。自動化装置などの周辺機器と工作機械を組み合わせて提案することで、受注単価も上昇。部材費や人件費の上昇分を吸収し、営業利益は23%増の362億円だった。
19年12月期の連結業績は売上収益が前期比0.2%減の5000億円、純利益は3%増の190億円を見込んでいる。年間配当は10円増の60円とする方針。想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円としている。
同日記者会見した森雅彦社長は「(主要地域の)日本やドイツでの受注残は6~8カ月分あり、当面の売り上げのめどはたっている」と述べた。