ECB専務理事、アイルランド中銀総裁が内定
【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)は11日のユーロ圏財務相会合で、5月末に任期切れを迎える欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事兼チーフエコノミストの後任として、アイルランド中央銀行のレーン総裁を充てる人事を内定した。任期は8年間。3月下旬のEU首脳会議で正式承認され、6月1日付で就任する見通し。
レーン氏は金融政策については緩和的な政策を志向する「ハト派」の人物で、ドラギECB総裁と立場が近い。ユーロ圏財務相会合は各国から立候補者を募ったが、レーン氏のみが出馬を表明。全会一致で内定した。
ECBでは10月にドラギ総裁、12月にはクーレ専務理事がそれぞれ任期満了を迎える。