都内、大雪恐れなくなる 北海道陸別町で氷点下31.8度
上空の強い寒気や低気圧の影響で、日本列島は9日、全国的に厳しく冷え込み、東京都心で今シーズン初の積雪を観測するなど広い範囲で雪が降った。ただ、東京都内での大雪の恐れはなくなったという。10日朝も気温が低くなる見込みで、気象庁は路面凍結などに注意を呼びかけている。
気象庁によると、東京都心では9日午前7時すぎに氷点下0.5度を観測した。関東各地でも雪が降り、茨城県や千葉県などで積雪があった。
寒波はしばらく居座り、10日も気温が低い状態が続く見通しだ。関東北部の山沿いではまとまった雪が降るとみられ、10日午後6時までの24時間に予想される降雪量は、多いところで関東北部の平野部が5センチ、山沿いが15センチ。
気象庁は「雪による交通障害や路面の凍結、電線や樹木への着雪に注意・警戒し、最新の情報を確認してほしい」と呼びかけている。
雪の影響で羽田、成田両空港では日航や全日空の発着便100便以上が欠航した。成田空港では断続的に滑走路を閉鎖し除雪作業に当たった。
東京都江東区と対岸の埋め立て地をつなぐ東京ゲートブリッジでは9日午前、車3台の絡む事故が発生。雪の影響によるスリップが原因とみられる。川崎市宮前区では9日午前9時45分ごろ、アパートの外階段で男性(71)が転倒して左足にけがをした。階段はぬれており、薄く雪が積もっていたという。
一方、北海道は9日も強い寒波に見舞われ、氷点下20度以下の場所が相次いだ。陸別町で氷点下31.8度を記録し、釧路市の阿寒湖畔では同30.7度まで気温が下がり、観測史上最低を更新した。
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