ANAHD社長、出資「効果高い」 比大手と提携調印
ANAホールディングス(HD)とフィリピン航空を傘下に持つPALホールディングス(HD)は8日、資本提携の調印式と記者会見を開いた。ANAHDの片野坂真哉社長は「提携が深まる。双方でマーケティングを学べるなど効果が高い」と語った。
PALHDの発行済み株式総数の9.5%をANAHDが約105億円で取得する。片野坂社長はフィリピン航空側から出資の打診があったことを明らかにした。フィリピン航空のハイメ・バウティスタ社長は「他にも出資に関心を持つ会社があった」と指摘。サービス面など幅広い分野での支援に期待を示した。
全日本空輸の平子裕志社長は、地上業務や機内食のケータリング業務での連携を拡大する方針を示した。一方で、運航ダイヤの調整などに踏み込める「共同事業」については「全くの白紙」(片野坂社長)とした。