政府、元号選定会議を初開催 平成改元を踏襲
政府は8日、皇位継承に伴う新元号の選定手続きに関する検討会議を持ち回りで開いた。選び方は1989年の「平成」への改元の際の手続きを踏襲すると確認した。議長を務める菅義偉官房長官は同日の記者会見で、新たな元号の公表と、国民に周知する公布を同じ4月1日に実施すると明らかにした。
同会議の開催は初めて。「平成」への代替わりは昭和天皇の崩御に伴う改元だったため、こうした会議は開いていない。
会議のメンバーは菅氏のほか、西村康稔、野上浩太郎、杉田和博の各官房副長官と古谷一之官房副長官補、横畠裕介内閣法制局長官、山崎重孝内閣府事務次官。79年に閣議報告した元号選定手続きの要領に基づいて新元号を選ぶと申し合わせた。同要領は元号の候補について(1)漢字2字(2)書きやすい――など6条件に留意するよう定めている。