小泉氏ら若手勉強会 外交・安保にテーマ拡大
自民党の小泉進次郎厚生労働部会長ら衆院当選4回以下などの中堅・若手議員約30人でつくる勉強会は7日、今年初めてとなる会合を開いた。これまでの社会保障や国会改革などから外交や安全保障にもテーマを広げる。安倍晋三首相の党総裁任期が満了する2021年以降の総裁選を視野に、次世代を意識した政策づくりなどを進める党内のチームを固める狙いもある。
小泉氏らの勉強会は有志の「2020年以降の経済社会構想会議」。7日の会合には外政担当の内閣官房副長官補の兼原信克氏を招いた。今後も外交や安保に詳しい有識者らを呼ぶ。小泉氏は会合後の記者会見で「米中のハイテク戦争など世界の流れを理解しなければ正しい政策をとれない。今後は外交をテーマに進めていく」と述べた。
同会議は18年3月に発足。小泉氏が会長代行、小泉氏と初当選同期の橘慶一郎氏が会長をそれぞれ務める。メンバーの大半が衆院当選3回以下だ。同年6月に党首討論の隔週開催などを求める国会改革を提言した。会議の母体は16年に小泉氏らが設けた党の「2020年以降の経済財政構想小委員会」。幼児教育無償化の財源として「こども保険」の導入を主張し、「人生100年時代の社会保障」も提唱した。
小泉氏はこれまで復興大臣政務官や党の農林部会長を経験した。外交や防衛に直接、関わる役職には就いていない。今年1月には若手議員ら約15人で、国内外の近現代史を学ぶ勉強会も始めた。