広島のサッカースタジアム、中央公園案で合意 官民4者
広島県、広島市、広島商工会議所、J1サンフレッチェ広島の4者は6日夜、広島市内に建設するサッカースタジアムの建設地を広島中央公園の広場とすることで合意した。広島市が建設・管理運営主体となる。3万人規模を収容する新スタジアムは2023年度の完成、24年春の開業を目指す。事業概算費は約190億円。
サンフレッチェ広島の久保允誉(まさたか)会長は筆頭株主であるエディオンを代表する立場として総額30億円を寄付すると申し出た。マツダも寄付を表明している。
絞り込み作業で旧広島市民球場跡地案と広島みなと公園案を含めた3案を比較した。試算した概算事業費などを総合評価し、中央公園の広場案を3案の中で最も適しているとした。隣接する市営基町住宅の住民には周辺の騒音や渋滞を懸念する声があるが、対策が可能であると判断した。
久保会長は「地域に親しまれ、愛されるスタジアムに向けて貢献したい」と話した。広島市の松井一実市長は「周辺住民の生活の環境に十分な対策をとることが不可欠であり、引き続き協議をしていく」とした。
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