島津の4~12月、純利益8%増 中国で環境機器堅調
島津製作所が6日発表した2018年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%増の194億円だった。同期間として過去最高。売上高の2割を占める中国で環境汚染対策の需要があり、水質や排ガスの状況を分析する環境計測機器が政府機関向けに堅調だった。
売上高は6%増の2782億円。売り上げの6割を占める主力の計測機器は5%増えた。質量分析装置や液体試料の成分を分離して調べる液体クロマトグラフは欧米を中心にヘルスケアや食品関連で伸びた。
計測機器に次ぐ主力の医用機器の売上高は8%増。国内や欧州で診療所向けのX線撮影システムが好調だった。
19年3月期は売上高が前期比4%増の3900億円、純利益が7%増の320億円を見込むとする従来予想を据え置いた。いずれも過去最高となる。
関連企業・業界