三菱アルミに罰金3000万円 製品データ改ざん
三菱マテリアルグループの製品データ改ざん事件で、不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた法人としての三菱アルミニウム(東京)に、東京簡裁は6日、求刑通り罰金3千万円の判決を言い渡した。
初公判で起訴内容を認めている。
小林裕行裁判官は、40年以上にわたって検査数値を組織的に改ざんしてきたと指摘。「公正な競争を害するだけでなく、業界全体の信用を失墜させ、社会的影響は大きい」と述べた。
判決などによると、2016年1~12月、三菱アルミニウムの富士製作所(静岡県裾野市)で、アルミニウム製品の伸び率などの検査で数値を改ざん。虚偽の検査成績書計62通を作成し、自動車部品のカルソニックカンセイ(さいたま市)など顧客2社に交付した。対象製品の出荷額は8千万円を超える。
三菱アルミニウムは「判決を真摯に受け止め、再発防止と信頼回復に努めていく」とのコメントを出した。〔共同〕