司法試験合格者「過剰」 13弁護士会が声明
埼玉など13道県の弁護士会は6日までに、司法試験の合格者が毎年1500人を超え、弁護士が供給過剰になっているとして、政府に合格者を減らすよう求める声明を発表した。
声明は、民事訴訟の大幅減などにより需要が縮小し、弁護士の待遇が悪化していると指摘。「供給過剰状態を解消し、法曹の質を保持することは、司法制度存立の基盤を維持するために必要不可欠だ」と指摘している。
政府は2015年、年間合格者数を「1500人以上」とする目標を示した。14年以降、1500~1800人台で推移している。
千葉県弁護士会の及川智志弁護士は東京都内で記者会見し「需要が減っているのに、政府は方針を変えていない。将来を見越した人事政策が必要だ」と訴えた。〔共同〕