自販機と一体型のバス停 安川情報や伊藤園が実験
西鉄バスグループと安川情報システム、伊藤園は1日、飲料の自動販売機と一体になった「スマートバス停」の稼働実験を始めた。自販機表面のタッチパネル(48インチサイズ)上部にバスの時刻表や接近案内を表示し、下部に飲料の画像と購入ボタンを配置した。利用者の使い勝手など約1年運用した後、本格導入を検討する。
新型バス停は北九州市の黒崎バスセンターに1台設置した。画面は平日と土日祝日などで分かれるバス時刻表のうち、現在の時刻部分を拡大表示。バスの運行状況や運賃表も載せ、緊急時には災害情報などを配信する。
西鉄バスは安川情報と共同開発したスマートバス停を同市内にこれまで7台置き、外国語表示やリアルタイム情報に対応した交通サービスを広げていく方針。自販機一体型は飲料メーカーの協力で単独のスマートバス停より低コストで設置しやすくなる。伊藤園にとっては人の目に触れやすい立地で飲料自販機を常設できるメリットがある。