上島珈琲、6種類のスマホ決済対応 大手町店は現金不可
UCCホールディングス(HD)は1日、カフェチェーン「上島珈琲店」で直営店全店にあたる88店舗でスマートフォン(スマホ)のQRコード決済を始めたと発表した。2月中旬までに「ペイペイ」など6種類の決済サービスが使えるようになる。東京・大手町店では商品の事前注文サービスを始め、現金を一切使えない店舗とする。来店客の利便性向上と店舗の業務削減につなげる。
「ペイペイ」「LINEペイ」「楽天ペイ」「d払い」のほか、中国人向けの「アリペイ」と「ウィーチャットペイ」の6種類のスマホ決済に対応する。
東京・大手町フィナンシャルシティ店では、顧客が来店する前にスマホで注文し、登録したクレジットカードで事前に決済するサービスも始めた。店頭での現金払いは不可とする。
来店時にすぐに商品を受け取れ、朝や昼などの混雑時での利便性を上げる。モバイル決済システムのショーケース・ギグ(東京・港)のシステム「O:der(オーダー)」を採用した。
人手不足に悩む外食店で、レジ締めや現金の再確認などの業務を省く。このサービスの導入により、1日あたり1時間の作業量が減らせると見込む。ビジネスパーソンの利用が多く、現金支払いが5割程度と比較的キャッシュレス化が浸透している立地にある大手町の店舗での試験導入を通じて効果を検証し、他店舗への導入も検討していく。
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