川重、純利益22%減 4~12月 車両など苦戦
川崎重工業が31日発表した2018年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比22%減の113億円だった。北米の鉄道車両案件を中心に採算が悪化した。航空機向けの新型エンジンの開発費用も重荷だった。
売上高は横ばいの1兆945億円、営業利益は17%減の368億円だった。建設機械向け油圧機器は好調だった。一方で北米の鉄道車両を中心に車両部品などの値上がりで資材費の増加など採算が悪化した。新興国通貨安で二輪車事業も利益を押し下げた。
19年3月期通期は、売上高が前期比3%増の1兆6200億円と従来予想から250億円引き下げた。米中貿易戦争で中国で投資抑制の動きが強まり、「昨年10月以降、中国向けロボットの減少が顕著になってきた」(富田健司副社長)という。純利益は7%増の310億円の従来予想を据え置いた。
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