福岡知事選で現職推薦要請 自民・武田氏ら幹事長に
4月7日投開票の福岡県知事選を巡り、自民党の武田良太元防衛副大臣(衆院福岡11区)らが28日、二階俊博幹事長と党本部で会い、3期目を目指す小川洋知事の推薦を要請した。県連は既に元厚生労働省官僚の武内和久氏の推薦を甘利明選対委員長に申請した。
武内氏支持の県連幹部は、麻生太郎副総理兼財務相(衆院福岡8区)に近い。党支持層が割れる保守分裂を回避できるかどうか、党本部の判断が焦点となる。
安倍晋三首相は麻生、甘利両氏と国会内で会談し、現状報告を受けた。
二階氏は記者会見で「地元の話し合いの経過を見極め、結論を出したい。円満な形でまとめる努力を期待する」と述べるにとどめた。
二階氏に面会したのは、武田氏のほか宮内秀樹衆院議員(福岡4区)、鳩山二郎衆院議員(福岡6区)で、いずれも二階派に所属している。
終了後、武田氏は各選挙区支部としての要請だと記者団に説明。武内氏推薦を申請した県連の対応については「県連の中の一部の動きで、再考すべきだ」と批判した。
〔共同〕