製薬会社や食品会社などに青酸カリ? 脅迫文同封
東京都内の製薬会社や毎日新聞社など7カ所に青酸カリとみられる白い粉末と、金銭を要求する脅迫文が届いていたことが26日、警視庁への取材で分かった。同庁が簡易鑑定したところ、粉は猛毒のシアン化カリウム(青酸カリ)の可能性が高いという。
捜査関係者によると、大阪府内の製薬会社のほか、札幌市の食品会社にも同様の文書と粉末が入った封筒が届いた。
差出人は「麻原彰晃」などオウム真理教関係者や暴力団関係者などとなっており、住所は東京拘置所や刑務所の所在地を使っていた。消印はいずれも都内だった。警視庁は同一犯とみて、恐喝未遂などの容疑で捜査している。
警視庁によると、25日に各社から被害相談が相次いだ。脅迫文には「青酸カリを入れた偽物の薬を流通させる」「2月22日までに(韓国通貨の)3500万ウォン(約350万円)をビットコインで送りなさい。送らなければ悲劇が起こる」などと記載されていた。2018年1月にも複数の製薬会社に同様の脅迫文が届いていた。粉末は入っていなかったという。
毎日新聞東京本社には25日午前、白い粉が入った封筒が届き、同庁に届け出た。
毎日新聞社社長室広報担当の話 25日届いた郵便物については警察に任意提出しました。当社としては今後も捜査に全面的に協力していきます。