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この記事は会員限定記事です京都大学防災研究所教授
2018年7月の西日本豪雨では愛媛県内のダム放流が大きな議論になった。ダムの容量を超える恐れがある場合に規則に基づきダムへの流入量と同じ量を放流する「異常洪水時防災操作」が実施された。河川に安全に流すことのできる水量を超える放流が行われ、浸水被害が起きた地域があった。「ダムがあるので安心」と聞かされてきた人たちが裏切られた気持ちになるのも無理はない。
ただダム自体に問題があったわけではない。被害...
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