パイオニア労組、統一交渉から離脱 経営再建の途上
経営再建中のパイオニアの労働組合が2019年の春季労使交渉で、産業別の統一交渉から離脱する見通しとなった。電機連合の野中孝泰中央執行委員長が24日の記者会見で明らかにした。野中委員長は同日開かれた電機連合の中央委員会で「パイオニアの皆さんは労使でしっかりタッグを組んで、再生を果たしていただきたい」と述べた。
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賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。