神となった男、天才か偶像か ブロックチェーンの魔力
仮想通貨のミライ(2)
「エンジニアが起業したエンジニアファーストの会社」。仮想通貨「NEM(ネム)」流出事故を起こしたコインチェック(東京・渋谷)の社員数は70人だった。それが約1年で150人に倍増した。基盤技術のブロックチェーンが色あせるどころか、次世代技術として台頭する予感を感じているからだ。神と呼ばれる前社長の「和田晃一良(こういちろう)」は天才なのか偶像なのか。
深く反省
「ちょうど1年前、私たちの流出事件が...
億万長者を意味する「億り人(おくりびと)」まで生み出した仮想通貨。1月26日はコインチェックから約580億円相当の「NEM(ネム)」が盗まれた流出事故からちょうど1年。普段、スマートフォン(スマホ)で資金を動かす利用者が慌ててコインチェック本社に殺到する姿は、バブル崩壊が始まった象徴だった。暗号資産へ改名する仮想通貨はどこへ向かうのか。ミライを探った。