対中強硬、米国に4つの顔
本社コメンテーター 秋田浩之
3月の期限をにらみ、米中が通商交渉を加速させている。合意が交わされ、貿易戦争がいったん停戦になる可能性もある。
それでも、両大国の対立は深まっていくだろう。ハイテクや海洋の覇権をめざした中国の行動は、米国の国家本能を刺激し、すでに強硬論を勢いづかせている。
海洋などで中国の強気な行動にさらされている日本やオーストラリア、インドは内心、この流れを歓迎している。米中の角逐が強まれば、中国への対抗上、...
長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。