卵の殻で革靴滑りにくく 青山商事が環境配慮型商品を強化
青山商事は22日、靴底の素材に卵の殻を用いて滑りにくくした革靴を発売した。砕いた卵殻を靴底に使うゴム素材に練り込んだ。ぬれた路面で卵殻が水分を吸収して滑りにくくなるという。革や縫製部分にも防水機能を施した。自然由来の原材料や環境配慮型商品を好むエシカル(倫理的)消費の広がりに対応した。
原料の卵殻は食品工場などから集めて再利用する。卵殻の多数の細かな穴が水分を吸収し、滑りにくくするという。氷の上では硬い卵殻がスパイクシューズのような役割を果たし、転倒防止につながるという。
卵殻はスタッドレスタイヤにも用いられており、青山商事は靴にも効果があると判断した。
同社は2018年10月に売り出した使用済み羽毛布団を再利用したダウンコートが人気を集めた。今後も環境配慮型商品を順次投入する考えだ。
新商品は「イマジナチオーネ」ブランドから売り出す。色は黒で水深4センチメートルの生活防水設計だ。価格は税別1万6000円。2万足を用意した。「洋服の青山」店舗と公式サイトで取り扱う。