テーブルマーク、パックご飯に宮城県産ひとめぼれ追加
テーブルマークは22日、主力のパックご飯の銘柄米シリーズに宮城県産のひとめぼれを3月1日から追加すると発表した。パッケージデザインもロゴを大きくしてブランド価値を高める。パックご飯は単身世帯や共働き世帯の増加を背景に、これまでの災害時だけでなく、日常的にも食べる消費者が増え需要が高まっている。ブランドを刷新してシェア拡大を狙う。
パックご飯で米の産地や品種ごと6種類ある柄米シリーズに「宮城県産ひとめぼれ(分割)4食」を加えた。適度な粘り気や口当たりの良さが特徴だという。店頭想定価格は税別520~550円。
同社は2018年夏に新潟県魚沼市にある工場の新ラインを稼働させ、生産能力を15%高めた。競合で「サトウのごはん」で知られるサトウ食品工業もパックご飯の増産を決めている。
テーブルマークのパックご飯の年間販売数は5年前から約7割増え、18年度には3億食を超えた。生産・加工技術が進歩し風味が改善されたのに加え、災害時に注目が高まり、その後日常に購入する消費者が増えている。
同日、都内で開いた発表会で亀山明記専務執行役員は「パックご飯はメニューのアレンジもしやすく外食店からの引き合いも増えており、まだまだ市場は伸びていく」と述べた。
食品需給研究センター(東京・北)によると、無菌包装とレトルトを合わせたパックご飯の17年の生産量は約18万9千トン。00年の約7万9千トンに比べ約2.4倍に伸びている。国内ではサトウ食品工業のサトウのごはんの知名度が高い。しかしテーブルマークによると、生産や販売量ではプライベートブランド(PB)商品も多く供給する自社が上回るとしている。
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