通常国会、28日に召集 政府4演説 同日に
政府は18日の持ち回り閣議で、通常国会を28日に召集すると決めた。同日に2018年度第2次補正予算案と19年度予算案を提出し、安倍晋三首相の施政方針演説など政府4演説を実施する。4演説への各党代表質問は衆院で30、31日、参院で31日、2月1日に開く方向だ。会期は6月26日までの150日間となる。
持ち回り閣議に先立ち、菅義偉官房長官は衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、通常国会の召集日を伝達した。菅氏は記者会見で「予算案の早期成立に取り組んでいきたい」と述べた。
政府は予算案のほか行政手続きを原則として電子申請に統一するデジタルファースト法案や、10月の消費税増税を前提とした幼児教育の無償化に関する法案など60本程度を提出する方針だ。これらの閣法の審議は予算成立後に本格化する。
賃金や労働時間を示す毎月勤労統計で不適切な調査があった問題も通常国会の焦点になる。与野党は18日の国会対策委員長会談で、原因究明に全力を挙げることで一致した。
野党は厚生労働省が組織的に関与していたのではないかと見ており、根本匠厚生労働相ら政府の責任を追及する構えだ。
夏の参院選の日程は会期の延長がなければ公職選挙法の規定で「7月4日公示―21日投開票」となる見通しだ。