トヨタ子会社、岐阜市にAIやVRなどの研究拠点
トヨタ自動車の子会社、トヨタオートモールクリエイト(名古屋市)は18日、同社が岐阜市内で運営するショッピングセンター(SC)「カラフルタウン岐阜」に自動運転技術などの研究拠点を設けたと発表した。同SCに中核テナントを出店しているイトーヨーカ堂、岐阜市と同日、包括的連携協定を結んだ。
新拠点「カラタン未来Lab」ではカーシェアなどのモビリティーや人工知能(AI)、仮想現実(VR)、ロボットといった最先端技術の実証実験やイベントを実施する。新技術のデモや実験を通じ、研究開発を後押しする。
店舗と駅などを結ぶ車の運行システムについても実験を手がけたい考えだ。スマートフォン(スマホ)のアプリを使い、店に行きたい住民らがワゴン車に乗り合わせ、割安な料金で利用する仕組みが構築できるかどうか検討する。この実験を将来、自動運転技術の研究に生かしていく。
店に駐車中のマイカーのトランクを活用した宅配の受け取りの新手法や、新たなレジャー情報の提供方法なども研究したいとの考え。ベンチャー企業などからも実証実験の希望を募る。