大卒内定率、87.9%で最高更新 18年12月時点
文部科学省と厚生労働省は18日、2019年春に卒業予定の大学生の就職内定率が18年12月1日時点で87.9%だったと発表した。前年同期より1.9ポイント上昇し、この時期として過去最高となった。上昇は8年連続。文科省は「景気の穏やかな回復で企業の採用意欲が高く、求人数が増えている影響とみられる」としている。
内定率は男子が2.3ポイント増の87.5%、女子が1.5ポイント増の88.5%。文理別では文系は2.0ポイント増の87.7%、理系は1.8ポイント増の89.0%だった。
地域別では6地域全てで上昇した。一番高いのは関東で90.5%。近畿89.9%、中部88.1%、北海道・東北86.0%、中国・四国82.6%、九州80.5%だった。
ここ数年、企業の求人数が多い「売り手市場」が続いており、18年春の大卒者の就職率(18年4月1日時点)は98.0%と、1997年以降の過去最高を3年連続で更新している。
調査は全国62大学の学生4770人を抽出して実施。卒業後に就職を希望する学生のうち、すでに就職先が決まった割合を内定率としている。