トランプ氏の元顧問弁護士、世論調査を工作 16年選挙で
【ニューヨーク=高橋そら】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は17日、トランプ米大統領の2016年大統領選への出馬に際し、同氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告が世論調査結果の工作を民間企業に依頼、報酬を支払ったと報じた。
報道によるとコーエン被告は15年、ニューヨークでIT(情報技術)企業を経営する男性と面会した。その場で男性に1万2000~1万3000ドルの現金を手渡し、インターネット上の世論調査の結果を操作するよう依頼したという。
コーエン被告は報道後ツイッターで「トランプ氏の指示で同氏の利益のためだけにやった」と工作があったことを認めた。「私のむやみな忠誠心を心から悔いている」と投稿した。
コーエン被告は16年大統領選前にトランプ氏の不倫相手とされる女性に口止め料を支払ったり、同氏のロシアビジネスを推進したりしたとされる。2月7日には議会下院の公聴会に出席しこれらの事実関係を説明する予定だ。今回新たな疑惑が持ち上がり、野党・民主党の追及が一段と強まりそうだ。
ドナルド・トランプ元アメリカ大統領に関する最新ニュースを紹介します。11月の米大統領選挙で共和党の候補者として、バイデン大統領と再び対決します。「もしトラ」の世界はどうなるのか、など解説します。