印リライアンス 純利益過去最高 10~12月期
【ムンバイ=早川麗】インド大手財閥リライアンス・インダストリーズ(RIL)が17日発表した2018年10~12月期連結決算は、純利益が1025億ルピー(約1570億円)と前年同期比9%増えた。主力の石油化学事業が好調だったのに加え、小売業や携帯電話事業など消費者向けの事業がけん引し、四半期ベースで過去最高を更新した。
RILはムンバイ証券取引所に上場する。時価総額でIT(情報技術)サービス最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)と首位を競っている。17日の時価総額はトップだった。
売上高は前年同期比約1.5倍に増えた。内需の拡大を背景に主力の石油精製やポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂の原料など石化製品が堅調だった。小売業が新規出店が奏功したほか、携帯事業も契約者の増加で好調だった。
利益面では消費者向け事業が全体を引っ張った。小売業は3倍、携帯事業を含むデジタル部門は7割近く増えた。主力の石化事業も好調が続いた。