「紙の手形」なくならないワケ 電子手形 中小、逆に負担増 銀行手数料高く
企業が振り出す「紙の手形」がなくならない。国と銀行がインターネット上で流通する「電子手形」を始めて10年以上たつが、紙の流通枚数の1割にとどまることが分かった。企業は印紙税を節約でき、保管する手間を省くこともできる。銀行が課す手数料が大企業に有利になる設定で、中小零細企業が使うと逆に負担増となるためだ。
電子手形は電子債権と呼ばれ、2008年12月に施行した電子記録債権法によって流通制度ができた...
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