コインチェックは死なず 再び灯った起業家魂
仮想通貨のミライ(3)
数々のM&A(合併・買収)で拡大してきたインターネット証券大手マネックスグループ。総帥、松本大(55)がボロボロになったコインチェック(東京・渋谷)に手をさしのべたのは、宴(うたげ)の後始末だけではない。36億円という破格の対価を払っても囲い込みたかったのは、仮想通貨に可能性を感じたからだ。松本が追いかける「新しい世界」とは何か。
和田の「ICO構想」
「個人的には(仮想通貨を使った資金調達手段
億万長者を意味する「億り人(おくりびと)」まで生み出した仮想通貨。1月26日はコインチェックから約580億円相当の「NEM(ネム)」が盗まれた流出事故からちょうど1年。普段、スマートフォン(スマホ)で資金を動かす利用者が慌ててコインチェック本社に殺到する姿は、バブル崩壊が始まった象徴だった。暗号資産へ改名する仮想通貨はどこへ向かうのか。ミライを探った。