金正恩氏側近が北京到着 米朝高官、ワシントンで協議へ
【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の側近である金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が17日午後、平壌から空路、北京空港に到着した。同日中にワシントンに向かうとみられている。2回目の米朝首脳会談に向けポンペオ米国務長官らと協議するほか、トランプ大統領に宛てた金正恩氏の親書を携えている可能性もある。
韓国メディアによると、金英哲氏は17日夕のワシントン行き航空機を予約している。米朝の高官が顔を合わせるのは昨年10月にポンペオ氏が平壌を訪れて以来となる。11月には金英哲氏がニューヨークでの高官協議をキャンセルした。
米朝再会談を巡り、米国側は北朝鮮にベトナムやタイでの開催を提案した。北朝鮮がこれに応じれば、日程や場所の発表に至る可能性がある。非核化交渉で双方の溝は埋まっていないが、2018年6月にシンガポールで開かれた首脳会談の際も先に日程を決めた。