新天皇祝賀パレード、車両は「センチュリー」
政府は17日の式典委員会で、新天皇の即位を披露する10月22日のパレード「祝賀御列の儀」で用いるオープンカーとしてトヨタ自動車の「センチュリー」を採用すると決めた。安全や環境面での性能に加え、保守サービスを継続できる体制の整備などの要件をもとに国内外5社の提案から選んだ。
政府はトヨタのほか日産自動車、ホンダ、英ロールス・ロイス、独メルセデス・ベンツ、独BMWの6社にオープンカーの納入を打診。昨年末の期限までにBMWを除く5社から提案があった。
平成への代替わりで使った英ロールス・ロイス製は2007年で廃車となっていた。政府は新たなオープンカーの調達費用として、2018年度第2次補正予算案と19年度予算案に計8000万円を計上している。
パレードは即位を国内外に宣明する「即位礼正殿の儀」の後、皇居周辺で実施する。
翌23日には外国首脳らを招いた首相夫妻主催の晩さん会を開催する。会場は東京・紀尾井町のホテルニューオータニに決定。約900人の参列者が入れる宴会場を備え、各国の要人をもてなすレベルの高い接客ができることなどを踏まえた。
17日の式典委員会では、2月24日に東京・隼町の国立劇場で開く政府主催の天皇陛下在位30年記念式典の詳細も決めた。福島県の内堀雅雄知事と川口順子元外相が国民代表の辞を述べる。歌手の三浦大知さんと鮫島有美子さんの2人が記念演奏をする。