米当局、ファーウェイを捜査か 米メディア報道
企業秘密を盗んだ容疑で 近く起訴も
【ニューヨーク=清水石珠実】米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は16日、米政府が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)を米企業の企業秘密を盗んだ疑いで本格捜査していると報じた。近日中に起訴する可能性もあるという。
関係者の話によると、米当局は2014年に米携帯3位のTモバイルUSがファーウェイに企業秘密を盗まれたと主張して民事訴訟を起こした案件に高い関心を寄せているという。
ファーウェイが盗んだとされるのは、Tモバイルが独自で開発した携帯端末の品質管理ロボット「タッピー」に関連する企業秘密。当時、取引のあったTモバイル社内にファーウェイ従業員が出入りし、許可なく写真を撮影したり、部品の一部を持ち出そうと試みたりしたという。
同案件は17年に、ファーウェイ側に賠償金480万ドル(約5億2300万円)の支払いが命じられた。
今回、米当局がファーウェイを本格捜査しているとの情報に関して、米司法省のスポークスマンはコメントを控えている。ファーウェイはTモバイルの件に関して、従業員2人に不適切な行為があったことは認めているが、今回の捜査に関して広報担当者はコメントを控えている。