顔真卿展、16日開幕 東京国立博物館で
唐時代に活躍した書家の肉筆などを集めた「顔真卿 王羲之を超えた名筆」(日本経済新聞社など主催)が16日から東京・上野の東京国立博物館平成館で始まる(2月24日まで)。これに先立ち15日、開会式と内覧会が開かれ、関係者ら約1200人が出席した。
顔真卿は東晋時代の王羲之に続き、欧陽詢ら初唐の三大家の伝統を継承しながら、独自の筆法を創出した書家。わずかしか残っていない肉筆のうち、台北の故宮博物院が所蔵する「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」を日本で初公開する。唐の大家の作品のほか、中国の書法に影響を受けた日本の書など約180点を出品する。展示替えあり。
開会式で東京国立博物館の銭谷真美館長は「書が普遍的な美しさを獲得した唐時代に焦点を当て、唐の書が果たした役割を検証したい」と話した。