トランプ劇場 変調の後半 かく乱術に陰り
本社コメンテーター 菅野幹雄
攻めから守りへ、はっきり潮目が変わった。分断や恐怖をあおって注目を集め、政権の推進力にかえてきたトランプ米大統領。20日の就任2年の折り返し点を目前に、自らがつくった混乱の渦に巻き込まれつつある。
連邦予算の失効で80万人の職員に給与未払いが生じ、一部でただ働きすら強いられる「政府閉鎖」は史上最長を塗り替え、15日で25日間に及んだ。大統領の側に責任があると過半数の人が世論調査に答えても、トラン...
東京、ベルリン、ロンドンで経済・政治を取材。脱デフレの財政・金融政策、ユーロ危機やEU動乱を報じた。18年からワシントンに赴任。「バイデンの米国」と世界秩序の変貌を追う。著書に「英EU離脱の衝撃」。