FBI、前長官解任巡りトランプ氏を捜査か
ロシアの利益代弁疑惑で
【ワシントン=中村亮】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、2017年5月のトランプ米大統領による米連邦捜査局(FBI)のコミー長官解任がロシアの利益を代弁した疑いがあるとしてFBIが捜査していたと報じた。疑惑を裏付ける証拠は見つかっていないとみられるが、司法当局がトランプ氏とロシアのつながりに強い疑念を抱いている実態が浮き彫りになった。
同紙は元司法当局者の話として、FBIは前長官のコミー氏の解任について、ロシアの影響を受けたことがきっかけになったかを捜査したと伝えた。こうした行為が米国の安全保障上の脅威に値するかも捜査したという。
これとは別に16年の米大統領選でトランプ陣営とロシアの不透明な関係を捜査するモラー特別検察官はコミー氏解任によって、ロシア疑惑の捜査を妨げる意図がトランプ氏にあったかを捜査している。