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トランプ氏が公約修正? メキシコは壁費用「間接的に払う」

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【ワシントン=鳳山太成】「『国境の壁』の建設費はメキシコが払う」――。トランプ米大統領が看板公約の軌道修正に腐心している。メキシコが直接払うのではなく、新たな貿易協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」を通じて「間接的」に払われるとの主張に変えた。それでも苦しい説明であることは否めない。

トランプ氏は11日、「メキシコとすばらしい貿易協定に署名したところだ。とてもひどい北米自由貿易協定(NAFTA)よりも年数十億ドルも優れている。この違いは壁費用を何倍も賄ってくれる!」とツイッターに書き込んだ。

トランプ氏はUSMCAが発効すれば歳入が増えると考えているようだ。新協定も関税を引き下げる仕組みであることには変わりない。「メキシコから雇用が戻ってくる」とも主張するが歳入増との関連はあいまいだ。

トランプ氏は2016年の大統領選から「壁の費用はメキシコが払う」と繰り返してきたが、メキシコの大統領は明確に拒否して両国関係が悪化した。米紙ワシントン・ポストによると選挙中に212回言及した。最近は「メキシコが『小切手を書く(直接支払う)』とは言っていない」「間接的に払われる」と語り、公約を断念したわけではないと力説している。

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