冷戦後30年、欧州の混迷
特任編集委員 脇 祐三
統合の利、再び見えるか
欧州を東西に分断した冷戦が終わってから、30年が経過する。単一通貨ユーロの導入から20年の節目でもある欧州で、統合の求心力低下が著しい。欧州連合(EU)に加盟した旧共産圏の中欧諸国は、経済が安定してきた一方で強権的な政治運営も目立つ。難民受け入れをめぐってEU内の対立が続く。各国で既成の大政党の退潮とポピュリズム政党の台頭が相次ぐ。内外の分裂状況が重なり合って、欧州の混迷が深まっている。
まず、...
1976年から43年間、マーケットから戦争まで幅広く国際報道に携わりました。「春秋」や社説を書いていた時期もあります。在住経験があるのはカイロ、バーレーン、ウィーン、ロンドン。訪れた国は約80カ国です。中東と長くかかわってきましたが、人口増加と社会の構造問題、デジタル化と言論統制、SNSの普及と宗教の受容の変化、財政の持続可能性といった視点から、情勢分析を続けています。現在は客員編集委員。同志社大学嘱託講師(~23年3月)。カバージャンル
経歴
活動実績
2022年11月16日
同志社大学と日経の連携科目 「メガトレンドを読む」で「宗教・民族対立は乗り越えられるか?」をテーマに講師
2022年9月~23年3月
同志社大学嘱託講師
2021年11月17日
同志社大学と日経の連携科目「メガトレンドを読む」で「民族・宗教対立は乗り越えられるか?」をテーマに講師
2021年9月~22年3月
同志社大学嘱託講師
2020年12月9日
同志社大学と日経の連携科目「メガトレンドを読む」で「宗教・民族対立は乗り越えられるか?」講義
2020年9月17日
中東協力センターが開催した中東基礎講座で「経済の構造的課題とコロナ危機」について講義
2020年6月12日
同志社大学と日経の連携科目「メガトレンドを読む」で「宗教・民族対立は乗り越えられるか?」講義
2019年2月21日
ミドルマネジャー教育センターで「どうなる、中東情勢」の講演
BSテレビ東京の「日経モーニングプラス」で月1回、月曜日に国際ニュースを解説