中国大使、カナダ政府の対応を批判
【ニューヨーク=中山修志】駐カナダの盧沙野(ルー・シャーイエ)中国大使は9日、カナダ政府が中国当局に拘束されたカナダ人の解放を求めていることについて「白人至上主義によるダブルスタンダード(二重基準)だ」などと批判した。カナダ紙ヒル・タイムズに寄稿した。
盧大使はカナダ側が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)幹部を逮捕した一方で、拘束中のカナダ人の解放を求めていることについて「カナダ人の自由には価値があり、中国人の自由には価値がないかのように思える」と指摘。「こうしたダブルスタンダードは、欧米のエゴイズムと白人至上主義によるものだ」と批判した。
駐カナダ中国大使館は、昨年12月のファーウェイ幹部逮捕を「重大な人権侵害だ」としてカナダ側に即時解放を求めている。カナダ政府は幹部の逮捕後、13人のカナダ人が中国当局に拘束されたと明らかにした。
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