マネー引き潮 攻めこそ解
本社コメンテーター 梶原誠
米投資銀行フーリハン・ローキーが「ハゲタカ・バンカー」の採用に動いている。北京、香港、シンガポール、そしてドバイでも。
同社は破綻企業の再生で鳴らす。危機の現実を経営者に突き付けて破産法の適用申請を促す一方、債務の削減や株式化などの再建計画を示し、債権者たちの合意を取り付ける。経営者にとっては近寄ってきてほしくない、死に神のようなバンカー集団だ。
採用する場所を追うと、地球規模で広がる景気の負の...
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。