ソフトバンク、飯塚市と教育連携協定 IT教育推進
ソフトバンクと福岡県飯塚市は10日、小中学生のIT(情報技術)教育推進などを目指す事業連携協定を締結した。同社で教育に特化した自治体との連携協定は全国初。ヒト型ロボット「ペッパー」を使ったプログラミング教育を普及するほか、教育現場の効率化を支援する。
両者は2016年からペッパーの動作プログラムを生徒たちが作る研修事業を開始。市内小中学校の約半数に当たる14校に95台のペッパーを配置し、近隣の九州工業大学情報工学部などとプログラミング教育を進めてきた。
協定後の事業内容は今後詰めるが、ソフトバンクが持つ外部センサーとペッパーの連携技術を生徒に学んでもらったり、教育現場で決まった事務作業を自動化するRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)を導入したりするよう検討する。
同日記者会見した片峯誠市長は「全校でペッパーを体験できるようにするほか、市内の九州工大や近畿大の協力も得て20年から必修になるプログラミング教育を先行したい」と抱負を述べた。
ソフトバンクCSR統括部の池田昌人部長は「デジタル化が進む社会を担う子どもたちの自由な発想を生かし、飯塚市の新しい教育や産業につなげたい」とした。