中部電が電力融通で調達 冷え込みと太陽光発電の出力低下で
中部電力は10日、東京電力パワーグリッドなど他電力7社から電力融通を受けたと発表した。冷え込みが厳しく暖房需要が増えたほか、天候不順で太陽光発電の出力が想定を下回ったため。同日午前9~12時、午後1~8時に105万キロワットの融通を受けた。供給余力を示す予備率は午前に一時、3.3%になった。
中部電が融通で電力を調達するのは2017年2月以来になる。東京電力のほか、北海道電力、九州電力などから供給を受けた。経済産業省の認可法人、電力広域的運営推進機関を通して融通してもらった。
午後は自社の火力発電の出力稼働を増やすなどして対応する計画だったが、昼すぎも冷え込みは続いたため再度、融通を要請した。
電力各社は需給逼迫が見込まれる際、電力を融通し合う仕組みを取り入れている。昨夏の猛暑でも関西電力が中部電などから電力供給を受けた。