「金沢色」を前面に 三井ガーデンホテル、11日開業
三井不動産は8日、金沢市中心部で11日に開業する「三井ガーデンホテル金沢」の内覧会を開いた。北陸1号店となる同ホテルは金箔や加賀友禅など伝統文化をイメージした内装を施し、金沢らしさを前面に出した。北陸新幹線の開業効果が続く金沢はホテルの開発ラッシュが続いており、独自色を競う動きが一段と激しくなる。
新ホテルは13階建てで客室数が158室。ツインやダブルルームを主体とし、ベッド後部のボードには加賀友禅の絵柄をモチーフにした装飾をあしらった。同日の内覧会ではボードに金箔を使った「金箔の間」も披露した。
金沢城公園や近江町市場といった観光スポットが徒歩圏内にあり、最上階の大浴場からは市内を一望できる。1階の朝食レストランでは加賀野菜や日本海の鮮魚など地元食材を使ったメニューを提供する。
三井不動産は全国で「三井ガーデンホテルズ」と上級クラスの「ザ セレスティンホテルズ」の2ブランドを計25施設運営している。同社の小田祐ホテル事業部長は「北陸に高い期待を抱いており、訪日客も呼び込みたい」と語った。
新幹線の開業以降、金沢ではホテルの建設ラッシュが続いている。同ホテルの近隣では露天風呂付き大浴場を備えた13階建ての「ザ・スクエアホテル金沢」が昨年11月に開業。ビジネスホテルの全国チェーンの進出計画も金沢市内で相次ぎ浮上しており、施設やサービスを巡る競争がさらに激化しそうだ。