フリービット、車のキーをブロックチェーンで安心管理
フリービットは8日、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用した「デジタルキー」技術をアルパインと共同開発したと発表した。ブロックチェーン上に車のカギの情報を保管しておき、スマートフォン(スマホ)アプリを使って容易に車の解錠や、所有者の権利を移転できるようになる。カーシェアリングなどで、カギを安心してスムーズにやり取りしやすくなる。
フリービットの「カー・キー・プラットフォーム」は、車の所有者の情報や権限をブロックチェーンで管理する。プラットフォーム上でカギの生成から権限移転までできるので、高いセキュリティーが特徴。カギの情報をほぼ改ざんできない仕組みにし、自動車を含むモビリティーを共有しやすくする。
米ラスベガスで8日(現地時間)に開催した世界最大の家電・技術見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、アルパインとデモを披露する。
フリービットはブロックチェーン技術に関するコンサルティングや運営技術、クラウド上のインフラを提供する。同社はアルパインと18年11月に業務提携を結び、共同開発を進めてきたという。
ブロックチェーン技術はセキュリティー性能が高く、主に仮想通貨の基盤技術として利用される。今後、様々な分野での活用を期待されている。