産油国ガボンでクーデター未遂 大統領を批判
【イスタンブール=佐野彰洋】ロイター通信によると、石油輸出国機構(OPEC)に加盟するアフリカ中部の産油国ガボンで7日未明、軍将校らが国営ラジオ局を占拠し、国外にいるボンゴ大統領への不満を表す声明を放送した。その後、政府報道官は、同局を占拠した5人のうち4人が拘束されたと述べ、事態は統制下にあると強調した。軍の中の少数グループがクーデターを試みたが、失敗したもようだ。
ボンゴ氏は2018年10月、脳卒中でサウジアラビアの病院に入院。11月から治療のためモロッコに滞在する。同氏は09年、約40年にわたって大統領を務めた父の死去を受け大統領選に出馬、当選した。再選を果たした16年の選挙では、独自集計で野党側が勝利を主張。不正があったとして抗議デモが起きた。
OPECによると、17年のガボンの産油量は日量21万バレル。脱退後、16年に再加盟していた。
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