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立ちはだかるプロの壁 根尾らはどう乗り越える?

スポーツライター 浜田昭八

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プロ野球入りした新人の合同自主トレーニングが各地で行われる。シーズンオフのこの時期は合同トレと指導が野球協約で禁じられている。長期ペナントレースで疲れ、傷ついた選手の心身を保護するためだ。だが、アマのチームから離れた新人は、独り立ちしたこの時期にどうすべきかがわからない。そこで、新人だけは別扱い。プロの練習に耐える体力をつけ、心得を教わる合同トレが許される。

各球団の新人トレでは毎年、甲子園で活躍し、人気者になった高校球児の存在が目立つ。メディアが群がるせいだけではなく、基礎体力はあるし、投打走の基本をしっかりたたき込まれている選手が多い。甲子園出場常連校の育成法が優れているとわかる。

実力も人気もある「ビッグ3」

2018年秋のドラフトで人気を集めたのは根尾昂(大阪桐蔭高―中日)、藤原恭大(大阪桐蔭高―ロッテ)、吉田輝星(金足農高―日本ハム)だった。実力も人気もあるこの「ビッグ3」はそろって1位指名で入団した。メディアもファンもこの人気者に群がった。キャンプ、オープン戦へと進むにつれ、騒ぎは過熱するだろう。

その熱気に本人も周囲も惑わされ、すぐにでも戦力になると錯覚することがある。立浪和義(PL学園高―中日)、現中日・松坂大輔(横浜高―西武)のように、即戦力として活躍した選手はいる。だが、多くの高卒選手はプロの厚い壁に戸惑い、デビューが大幅に遅れるか、下積みのままで消えるかしている。

18年の高卒ビッグ3は清宮幸太郎(早実高―日本ハム)、安田尚憲(履正社高―ロッテ)、中村奨成(広陵高―広島)だった。いずれも高校時代の成績は抜群。春夏の甲子園大会で活躍して、人気はうなぎ登りだった。プロでもすぐに戦力になると思われがちだったが、1軍戦に最も多く出た清宮でも53試合。32安打で打率2割、7ホーマー、18打点だった。

これでも健闘したといえるが、喫した三振60というあたりに、苦闘ぶりが表れている。安田は17試合出場で8安打、1割5分1厘、1ホーマー、7打点と清宮以上に苦しんだ。中村は経験が必要な捕手であり、球団の方針で1年目の1軍出場はゼロだった。

さて、今年のビッグ3の1年目やいかに――。根尾は投手、内外野のどこでもこなせるが、遊撃手一本で進むと希望した。プロで長くプレーするにはいいだろう。球団もそれを認めているが、遊撃には17年新人王の京田陽太がいる。このポジション争いに加わるのは容易でない。京田の二塁コンバート案が浮上しているが、本人が受け入れるかどうか。キャンプ、オープン戦での競争が見ものだ。

先輩球児の姿から何を学ぶ

藤原の長打力と走力は、今回のドラフト指名全選手の中でも断然光っている。左打者だが左翼方向へも強打を放つことができる。金属バットを木製に持ち替える難しさも乗り越えそうだ。ロッテへは平沢大河(仙台育英)、安田と続けざまに人気の甲子園球児が入団しているが、前評判とは少し違う苦闘ぶりだ。身近で見る先輩球児の苦しい姿から、藤原は何を学んで生かすか。

吉田については栗山英樹監督の育成方針で、2軍スタートになる模様だ。同投手は昨夏の秋田大会、甲子園大会を一人で投げ抜いた。肩、肘はかなり消耗している。投手の蓄積疲労は時間がたってから影響が出るから、吉田のスロースタートは適正な措置といえる。ただ、投手陣が苦境に陥ったとき、背に腹は代えられぬとなりはしないか。観客動員のために起用を要望する声が、球団内から上がるかもしれない。そのときどうする?

ビッグ3のほかにも、小園海斗(報徳学園高―広島)、太田椋(天理高―オリックス)が1位指名で入団した。ともに遊撃手。守備に関しては根尾にひけをとらず、打撃が1軍へのカギになる。1位指名以外にも清宮と主軸打線を形成した野村大樹(早実高―ソフトバンクの指名3位)、吉田と夏の決勝戦で投げ合った柿木蓮(大阪桐蔭高―日本ハムの同5位)、190センチの長身左腕横川凱(大阪桐蔭高―巨人の同4位)ら、話題の甲子園球児が注目される。

有名甲子園球児の獲得は"客寄せパンダ"のように捉えられてきた時期があった。戦力補強として失敗であっても、営業面ではオープン戦で「モトが取れる」などといわれた。しかし、強豪校で鍛えられ、大人数の野球部員の中から激烈な競争を経てレギュラーになった球児に、「見るべきもの」があるのは確か。それに、有名球児の加入は、足踏みしている若手を刺激する。ドラフトのくじ引きというハードルはあるが、有名球児を見逃す手はないだろう。(敬称略)

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