トランプ氏、年末の米国株下落は「市場の故障」
【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は2日、足元の米国株式市場の下落について「12月の株式市場は少し故障していた」と述べ、一時的な相場調整だとの見方を示した。中国などとの貿易協議を念頭に、様々な貿易交渉で合意すれば株価は再び上昇に転じると指摘し、市場で広がる警戒論を一蹴した。
閣議の冒頭で記者団に述べた。3月1日を期限とする中国との貿易協議について「とても順調に進んでいる」と改めて強調した。年末に中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と電話協議した後もツイッターで順調ぶりをアピールしていた。
ダウ工業株30種平均は12月単月で2009年2月以来の下落率となった。トランプ氏は株式市場上げ下げに神経をとがらせるが、米中対立や米連邦準備理事会(FRB)批判など同氏の政策や言動が市場の重荷となっているとの見方が多い。
ドナルド・トランプ元アメリカ大統領に関する最新ニュースを紹介します。11月の米大統領選挙で共和党の候補者として、バイデン大統領と再び対決します。「もしトラ」の世界はどうなるのか、など解説します。