衆院沖縄補選、野党が新人擁立 自民・島尻氏と対決へ
沖縄県知事に転出した玉城デニー氏の辞職に伴う2019年4月の衆院沖縄3区補欠選挙は28日、与野党の構図がほぼ固まった。自由党沖縄県連がフリージャーナリストで新人の屋良朝博氏(56)の擁立を決めた。立憲民主党や国民民主党、共産党など他の野党も支援する方針。自民党県連はすでに元沖縄・北方相の島尻安伊子氏(53)を立てている。
屋良氏は沖縄タイムス、沖縄国際大非常勤講師を経て現在、フリーで活動する。米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する。玉城氏の後継として無所属で立候補する見込みで、野党共闘の態勢をめざす。
自由党の小沢一郎共同代表は28日、立民の長妻昭選挙対策委員長、国民民主党の玉木雄一郎代表、共産党の小池晃書記局長らをそれぞれ訪ね、屋良氏への支援を求めた。長妻氏は「すばらしい候補者だ」と述べた。玉木氏は「しっかり支援したい」と小沢氏に伝えた。
4月9日告示―同21日投開票の衆院沖縄3区、大阪12区の2補選は夏の参院選の前哨戦となる。沖縄3区は名護市を含み、野党は辺野古移設の争点化を訴える。9月の知事選で自民、公明両党などが擁立した候補は辺野古移設の是非に触れず玉城氏に敗れた。衆院補選では自民党は移設容認を打ち出す方針だ。移設反対の立場を崩していない公明県本部と調整を急ぐ。
8月25日告示、9月11日投開票の日程で実施される沖縄県知事選挙に関する最新ニュースと解説をまとめました。現職と新人2人の計3人が立候補を届け出ており、米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非や、新型コロナウイルス感染拡大で傷ついた県経済の回復が主要争点となりそうです。