秋篠宮さま、既存施設の使用を提案 大嘗祭で
2019年の代替わりに伴う皇室行事、大嘗祭(だいじょうさい)を巡り、秋篠宮さまが山本信一郎宮内庁長官に対し、会場となる大嘗宮を建てず、皇居内の神嘉殿を使用する案を示されていたことが25日、分かった。西村泰彦次長が定例記者会見で明らかにした。
秋篠宮さまは11月の記者会見で、大嘗祭に公費を支出せず「身の丈に合った儀式」とすべきとし、山本長官らにも伝えたが「聞く耳を持たなかった」と述べられていた。
会見で西村次長は、山本長官から聞いた話として「神嘉殿の活用は一つの考え方としてお伺いしていた」と説明。大嘗宮建設は「歴史的経緯や平成の時の整理を踏まえたもの」と強調した。
神嘉殿では天皇が毎年秋、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る宮中祭祀(さいし)の新嘗祭が行われる。